株式会社オムロンのシステム「オムロンコネクト」対応の体重計です。ブルートゥースを介してアンドロイドやアイパッドにデータを転送し、グラフや統計を作ります。HEM-7281Tの使い勝手が良かったので、同じソフトウェアで読み出せるように買い替えました。糖尿病の治療で、体重の制御が必要だったのです。
 実は体重計の場合、毎日測って記録するというのはそれ自体面倒ではありません。意外に大変というか、さぼりたくなる理由は、実はしゃがまないと記録を見られないことなのです。特にコンタクトレンズを外して入浴する時など、私には目盛りが全く見えません。足に痺れがある為出来れば座りたくないので、これはそんな問題を解消してくれる体重計という訳です。
 更にこの製品は、体脂肪率や内臓脂肪なども測定してくれます。電気伝導度を使用しているので完全な信頼は無理(後述)でしょうが、一応の目安にはなります。当然本体の窓にそれら全てを同時に表示は出来ませんのでめくって見ることになり、此処にもブルートゥースで引っ張り出す意味が生きてくる訳です。
 欠点はまず、ブルートゥース接続が測定後しばらく(一時間位)経つと出来なくなること。これは仕方ないでしょう。スイッチを自動的に切っている為で、そうしないと電池がもちません。また、どうも私のスマートフォン(モトローラーのG5s)との相性が今一つで、しばしば繋がらないという欠点もあります。ただしこれは、次の日になると接続出来るし、データもその時まとめて読み出してくれますから、然程困ることもありません。
 最大の問題は、体脂肪率はあくまで参考にしかならないという点です。変動値が大き過ぎるし、水を飲んだりすると増えてしまう。ネットで検索してみたら、やはり確実に体脂肪率を測定するには解剖するしかなく、お医者さんや栄養士さんに訊いてもそうらしいです。人間ドックでこれらを測定するのも原理は同じだそうですので、一応出鱈目ではないでしょうが、ああいった機関ではもっと電極をたくさん使い、細かく測ります。足の裏だけでやっている訳ではないので、より正確な筈ですよね。測定前の食事制限なども厳しいし。恐らく、水分量等で変動する可能性を防ぐ為でしょう。私は本当はまずい、夕食後の測定をしているので、どうしても変動が激しくなってしまいます。ただ、ドックで測定した結果と私が毎日付けているデータはそんなに違わなかったし、毎日やっていれば平均は出ますから、ある程度の傾向は判るとだけ書いておきましょう。

 それ以外では、家族で使用していても、体重記録から自動的に誰だかを読み取ってくれ、適切なデータベースに記録するのが便利。もちろん端末で読み出す時も、持ち主に対応した記録と連動します。血圧計ではこれは出来ません。体重に比べて変動が激しい為ですね。この機能は、四人まで使えます。

 とにかく、糖尿病で入院してから前の体重計より便利そうなので購入したのですが、栄養士さんの言うことを忠実に守っていたら、二年ですっかり体年齢が若返りました。血液検査の結果も、主治医に褒められる位です。やはりこういったことは毎日の積み重ねなので、簡単に記録が出来る機械は良いですね。
 それにしても、dヘルスケアと連動して、体重測定がリアルにお金(dポイントだけど)になるとは思わなかったなあ。何でも調べてはみるもんだ。