十四年式拳銃


 ウィキペディアによれば、本当は「南部十四年式」という銃はないそうです。というのは、この十四年式の製作には、南部麒次郎が直接拘わっていないからだとか(とはいうものの、申し訳ありませんが、この人がどんな人なのかとか、詳しいことまでは知りませんというか、調べるのをさぼっています)。したがって、単に「十四年式」と言うのが正しいらしいですね。いずれにせよ、私の所有している中では、始めての日本製の銃です。

 これを欲しくなった経緯は、日本刀音楽室の邦楽器と同じで、一応は我が国のものも持っていたいからです。私は戦争で御国の為に何かするような愛国心は全然ないし、オリンピックなんかにも全く興味はないのですが、文化としての日本はそこそこ愛しています。高校では華道と茶道をやりましたし、空手や合気道の本もずいぶん読みました(実技は全然出来ません。単なる耳学問です)。もっとも、「源氏物語」を原文で読んだりまではしていないんですが――。
 で、十四年式については、ならやたかし氏(右翼でオタクでポルノ作家という人)の「ケンペーくん」が持っていた銃ということで知ったもので、マルシンから出ていると判ったので早速購入しました。ただ、ケンペーくんの名前が「南部十四郎」になっていることから考えて、南部十四年式の名前はかなり広まっているものと思われますね。

 さて、十四年式には二種類ありますが、これは前期式で引き金のガードが小さく、弾装を抑えるばねがついていません。前述のケンペーくんが持っていたのがこれだったからという単純な理由で選びました。
 BB弾は8mmを使用するため、的は別に必要です。デリンジャーと共有していたのが、あちらは6mmに改装してしまったため、今のところ8mm仕様はこれだけになりました。出来ればこれも6mmが欲しいところなのですが、出ていないものは仕方ありません。
 ところでこの銃、非常に誤作動が多くて困っています。温度が低くなると格段にプローバックが悪くなり、次弾が確実に装填されません。更に、実にしばしばガス漏れを起こします。これはネットで検索してみるとそんなに評判が悪くもないので、私の銃だけのことかも知れませんが、とにかく撃ちにくい。命中性能はそんなに悪くないのですから、ブローバックが固過ぎる点だけは何とかして欲しいものです。更に、引きも固いので、銃身が割れてしまいました。マルシンの銃はデリンジャーも割れたことがあるので、何か材料の問題なのでしょうか。もちろんこれは、私の個人的な感想ですけど。

宇宙暦41年1月22日



銃器室に戻る