磁石を仕込む


 私はプラモデルの改造という行為が好きじゃありません。何だか、欠陥商品の修正をさせられているような気がするのです。だから、やりながらいつも思うのは、
「最初から、こう作れよ」

 とはいうものの、どうしてもやりたくなることはあるものです。そんな場合は非破壊ルールというものを設けて、出来る限り穴を開けたりせず、新しい部品を自作するなどして解決します。ところがつい最近、バンダイリアルグレードザクが骨折してしまい、どうしても継ぐことが出来ません。そこで仕方なく、本当はやりたくないのですが新しいのを注文しました。前に部品の注文で時間が掛かったのと、最近結構安く売っているので、部品をバラで注文してもそう安くはならないからです。
 それで今、通販が来るのを待っている段階なのですが、そこで気がついたのは、待てよ、どうせ全体が二倍の数になるのなら非破壊は崩せるぞ、ということ。そこで以前から思っていた、ザクの足に磁石を仕込むとともに、他の物についても御紹介したいと思います。

 まずはこれ、バンダイのハイグレード・ユニバーサルセンチュリーGアーマーです。宇宙暦52年5月現在、公式サイトのカタログにないみたいですが、再販していました。
 個人的には、映画版に出て来たコア・ブースターより好きです。富野監督が差し替えたらしいのですが、やはり遊べるのが良い。ただ、ガンダムを上に立てても自立しません。そこで中に磁石を仕込みました。ガンダム本体の足には、上写真の小さい方を入れて(本当にただ入れただけです。接着も何もしていません)あるのですが、やはり磁場が弱くなるので、左写真の様に上にもう一つ大き目のを置いて(置いただけですが、中にも磁石が仕込んであるのでちゃんとくっつきます)強化します。百均の磁石も、かなり強力ですね。これで右のように簡単に自立します。少々では倒れなくなりました。
 ところが今度は、ガンダムが膝を突いている箱絵のシーンがどうしても再現出来ないのです。それで、リアルグレードのガンダムに仕込めないかと思ったのですが、こちらのキットはきっちり作ってあって隙間がないんですよね。そこで作ったのが、こちらの靴というか、かんじきみたいな仕掛けです。要するに針金を大きい方の磁石にエポキシで貼り付けただけですが、円形なので大きさが足りません。ただ、同じ極の向きに磁石を着けようとしても反発するので、ナットを入れます(写真手前がナット)。磁石に着いた強磁性体は磁力を引き継ぐことの利用です(小学校の理科とかでやりましたよね)。
 これをガンダムの足に取り付けると、立つようになります。結構しっかりしています。ただ残念なことに、こちらでも膝は突けませんでした。可動部がそこまで動かないんです。箱絵に書いてあるのなら、出来るようにして欲しいものですよね。

 次は、最初に書いたザクです。これはもう、前述のように非破壊ではないので簡単、穴を開けて仕込みました。リアルグレードは足を簡単に引っこ抜けるので、飛んでいるようなポーズを取らせたい時は、穴を開けていない足に差し替えればいい訳です。これで支え無しで立つようになります。本当はランドセルにも磁石を入れたいんですが、隙間がありません。
 と書いていて気が付きました。あ、非破壊ルールが崩れてるんだ。そうか、例え読者がいなくても、ホームページを作るってこんな役には立つんですね。
 ということでランドセルに穴を開けて小さい磁石を入れてみたのですが、これでは弱くて駄目でした。仕方なく大きいのを貼り付けます。本当はやすりを掛けて色を塗りたかったのですが、ま、いいか。どうせランドセルはもう一つ買うんだし。
 後はスタンドにも磁石を着けます。これでアームで挟まなくても、足が浮いているポーズが取れるようになりました。

 ところでここで気を付けることですが、ご存知のように磁石にはS極N極があります。これは、前に作ったガンダム・ラストシュートを基準として、全部の極を合わせるようにしました。これで互換性を持って立たせることが出来る訳です。

 最後にマクロスです。これは以前に改装したタカトクの玩具ですが、要塞型の時に先端が開いてしまうんですよね。それで磁石を仕込みたいと思っていたのが、今回ようやく実現しました。
 まあ、これも要するに主砲の所に半田ごてと電動鑢で穴を開けて嵌めるだけです。左写真の磁石に油性ペンで印を付けてあるのは、極を間違えないようにする為。もちろんこの後、プラ版を貼り付けて白く塗ります。そうすると、右のようにくっ付くようになります。少し隙間が空きますが、まあ仕方がないかというところ。これは玩具が古いし、どうせ自分で塗ったのだからと非破壊は考えませんでした。

 しかし、百均の磁石って色々役に立ちますね。本当に重宝しています。

宇宙暦52年5月21日


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