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工作室――フル・スクラッチの部屋


 私がまだ学生だった頃、「ガンプラブーム」と言うのがありました。これは要するに例のガンダムのプラモデルが驚異的な売り上げを出した最初の時期のことで、街のどの玩具屋に行っても新製品が買えず、特に私のような二十代になってしまったような者がプラモデルの棚を覗いていると、店の人が、
「ガンダムならありませんよ」
と、さっさと声を掛けて来たものです。あの頃、随分あちこちの玩具屋を捜し歩いたのも懐かしい記憶ですねえ。
 つまりまあ、御多聞に漏れず私もそれに嵌っていたわけですが、いずれ飽きてしまい、いつかすべて捨ててしまいました。だいたい、他のモデラーと呼ばれる人達に比べて丁寧さも器用さもなく、ただ素組みで作っては基本的な色を塗っていただけのことで、そんなに自慢するようなものでもありません。

 ところが子供が生まれて一段落着くと、今度は自分が再び玩具に興味を持ち出してしまったんですね。色々と雑誌を買い込んでは、FXライトセーバーだの、サンダーバードのメカだの、果ては綾波レイの人形だのが増え始めていました。いや、実は就職してある程度のお金が入ってくるようになると、まず買い出したのが楽器と玩具だったのです。考えてみれば、合体ロボットに一万円ちょっと出しても、例えばスキーや車(数年で買い替える上にガソリン代とかを考えれば、ピアノよりずっとお金がかかりません。たまに物を運ぶためなら。、タクシーで十分なのです)を趣味にすることに比べればずっと安いわけで、子供の嗜好のまま立場だけ大人になってしまうと、とても有難い世の中になっているわけです。
 しかし――。

 玩具というのはすべてがそう簡単に手に入るわけではありません。例えば、実際に音が出て光が走るライトセーバーに二万円は出せても、特に仕掛けがあるわけでもない握りの部分だけのプロップレプリカは、さすがにちょっと考えてしまいます(もちろん、そこまで「スターウォーズ」が好きなら別ですが、個人的にはライトセーバーで「遊びたい」だけですから)。また、買おうにも既に売り切れていたり、そもそも売り出されていないものすらある!
 ということで、答は一つしかありません。「無い物は作る」です。このコーナーは、その中で比較的出来のいいものを並べたわけでは決してなく、とにかく作ったものを出来るだけ展示してあります。というか、だいたいが本当にそれを本気でやっている人達から見たら、笑止千万な作品ばかりでしょう。でも、それでもいいんです。私が自分で楽しければ――。

――平田真夫(E-mail:atelier@hirata-koubou.com


目次

    ジオラマ

      チューブラー・ベルズ――ジャケット

    ギミック付き(ギミック無しもありますが)大物・小物

      対マスターレプリカ製FXライトセーバー用二又杖
      改装――タカトクのビッグマクロス
      ラジオコントロール――タルカス
      「新世紀エヴァンゲリオン」――ロンギヌスの槍
      「帰ってきたウルトラマン」――ウルトラブレスレッド
      「ウルトラセブン」――ウルトラ警備隊のバックル
      「ウルトラマン」――ベータカプセル
      「ウルトラセブン」――ウルトラ警備隊のバックル
      NHK連続ドラマ「まんてん」――ハーモニカ

    バッジ、ペンダント、アクセサリー類

      「ウルトラマン」――流星バッジ
      「ウルトラマンティガ」――GUTSバッジ
      「ウルトラマンダイナ」――スーパーGUTSバッジ
      「ウルトラマンティガ」――マキーナを呼ぶ笛
      宇宙大作戦スタートレック」――連邦の徽章
      ギコ猫バッジ
      チューブラー・ベルズ――ペンダント
      「トミー」――シンボルペンダント

    簡単な自己紹介


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――平田真夫 (E-mail:atelier@hirata-koubou.com)

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