雑物まとめ・2


 項目立てをする程でもない極小物第二弾です。


 市販のキャンディの入れ物になっているジャック・オー・ランタン。百均のソーラーライトを仕込んだのですが、暗くて長持ちしません(右写真。日没後三十分だとこれ位ですが、すぐ暗くなります)。それである日、三百均で見つけたソーラーを使ってみたら、これは結構明るいんです。電圧を測定すると、前者は1ボルト、後者は4.5ボルトでした。そりゃ、違いますよね。
 ただ、どちらにしてもこういったキャンディの入れ物って、オレンジ色のプラスチックに黒く顔が描いてあるので、光るのは全体、目が黒くなります。これは本物の南瓜に穴を開けた物とは逆です。そこで全体に色を塗って、目鼻を切り抜いたのが左です。
 最初、内側にサーフェイサーを掛けただけで明かりを入れたら、これは全然駄目でした。遮光効果が弱くて、透けてしまうんです。そこで裏表に黒くスプレーをし、外に緑色を筆塗りした後、オレンジ色のスプレー をムラが出るように吹きました。今度は光が通らないので、いい感じです。

 おお、これぞまさしくジャック・オー・ランタン。しかし、ライトで照らして撮ると、何だかわからない。


 箱根で買ったからくり箱。仕掛けで開く型で、からくり創作研究会の製品です。へええ、これを書いている時点で、11年も前の物なんだ。
 ウィキペディアによると、現在これを作れる職人は少ないとあるけど、そうでもないんでしょうか。箱根では幾らでも売ってるし、上記のサイトには結構な数の新作が上がっています。それとも、「伝統的な」職人が少ないってことなのかな。工業技術の進歩で、木工も随分精密な物が大量生産出来るようになったと思うのですが。

 これは工作キットで、箱根や小田原の寄木細工ではなく、白木でした。ただ、自分でカシューが掛けてあります。元々そうするつもりで買ったのですが、やっているうちに、思わぬ副次効果があると判明。上右の写真の内、本体と蓋ではない、楊枝と朱色の棒に理由があります。

 というのはこれ、左写真を見るように、ただ組み立てると蓋の一部が欠けてしまうんです。右の比較の通り、蓋のこの部分を塞ぐ部品がないからです。
 そこで割り箸を削って棒を作り、朱に塗って塞いでみたらなかなか具合良くなりました。楊枝は溝に棒が落ちるのを防ぐ為。貼り付けても良かったんですが、どうも割り箸では中途半端になってしまったので、将来良い材料を見つけた時の為に、ただ入れただけにしてあります。前述の「塗ったことによる効果」とは、ここが見えにくくなる点です。白木のままだと、割り箸では目立つんですよね。でもなあ……。
 もしかすると、白木のままだとこの溝、そんなに気にならないのかなあ。塗ってしまうから目立つのかも知れない。ただ、白木でもこの部分は塞がっていた方がからくりが引き立つでしょう。一応メールで意見を出しておいたら、丁寧な御回答をいただけました。どうも、有り難う御座います。

 本当は側面にも何かしたいんですが、とりあえず放ってあります。お粗末。



 ということなのですが……。

 これには、その後進展がありました。

 賽銭箱を作った時、東急ハンズで色々と木材を安く売っていることが判ったので、鳥居を作った時の材料で上記の割り箸の部分を作りなおしてみました。左写真に、前の割り箸部品(左)と買ってきた木材で作ったもの(右)を並べてあります。流石にぴったりはまりそうですね。ただ困ったのはむしろ元の箱の方で、右写真の上の端がそうなんですが、合版なのでカシューを塗っても毛羽立ってしまうんです。それで色々埋めたり磨いたりして、やっと出来上がりました。

 左のようになります。右が全体で、何処かで買った家内安全の木彫りのお守りを貼り付けてみました。やっぱり、溝を完全に無くすのは私の腕では無理だなあ。でもまあ、どうにか及第点はやれるというところでしょうか。


 この綾波レイ(に、一応見えませんかねえ)は、顔以外ほとんど既製品。その顔も、秋葉原のアゾンで買ってきたドールヘッドに、自作の目と髪の毛を着けただけ。素体は宇宙船S07C、衣装は一緒に買った巫女の服で、ロンギヌスの槍は壽屋零号機・改 TV Ver.についていた物です。あ、足袋は百均の手袋の指を切って鼻緒を描いたんだ。草履は、上記の巫女の衣装についていた物が履けなかったので、型取りして磁石で着けました。縫っても上手くいかなかったんだもん。
 それにしても笑い方がアジャパーだし、目が大き過ぎるな。頭のインターフェイスヘッドや髪型で、辛うじて誰だか判るといったところでしょうか。コーヴィッド19を退治すべく、OHPフィルムに刷ったATフィールドと、妻に書いてもらった御札を持ってます。


宇宙暦53年11月10日改


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