GL-A1300報告

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 AR750が故障、というか壊してしまいました。USB電源部が抜け易くなってしまったのできつくしようと思い、接触不良を出してしまったのです。これはまあ、自分が悪いのだから仕方ありません。というわけで、新しくA1300という機種に買い換えました。製造元のGL.iNetのホームページ当該機種の項目を見ると、どうもAR750はの製品ですから、これを書いている後半現在、大分古いですね。今度のは製ですから一応新しいです。ただこれも、すぐに古くなるのでしょうが。

 以前にも報告した通り、このルーターのシリーズは公共無線LANの電波を拾って暗号化して送ってくれます。此処で前機種では自宅のWi-fiとSSIDやパスワードを揃えておいて、外でタブレットや携帯電話、クロームキャスト、ファイヤーTVなどを使っていた(細かいことはこちらをご覧下さい)のですが、ちょっと事情があって(4Kテレビの導入とか)クロームキャストとファイヤーTVが余ったので、今回は外出用のSSIDを作りました。こうしておけば、自宅で家のWi-fiの干渉無しに設定を変更出来ます。以前は、いちいちクロームキャストを外して持って行ってたんですよね。

 さて、各機種の比較は次の通りです(上に行く程新しくなります)。

A1300AR750MT300N-V2
周波数
GHz
2.4, 52.4, 52.4
プロトコルIEEE 802.11a/b/g/n/acIEEE 802.11a/b/g/n/acIEEE 802.11 b/g/n
速さ
(無線)
400Mbps (2.4GHz), 867Mbps (5GHz)300Mbps (2.4GHz), 433Mbps (5GHz)300Mbps *
速さ
(有線)
10/100/1000Mbps10/100Mbps300Mbps *
電源USB Type-CMicro USB Type-B(2.0)Micro USB Type-B(2.0)
ネット端子WAN 1, LAN 2WAN 1, LAN 2WAN1, LAN 1
外部記憶装置USB 3.0Micro SD カード, USB 2.0USB 2.0
大きさと重さ118×85×30mm, 181g88×68×24mm, 66g58×58×25mm, 39g
最大消費電力6.5W4W2.75W
製造年

*無線と有線のどちらなのか書いてありません。


 上から順に、MT300N-V2、AR750、今回のA1300、
 右写真のように、段々大きくなりますね。特に今回は、アンテナが立てられるようになったので尚更です。ただ、持ち運びに不便という程ではありません。
 電源に USB Type-C を採用してくれたのは嬉しいです。どうもマイクロタイプは差しにくいし、前のが壊れたのも此処が緩んだのを直そうとした為。この形は留め金みたいな爪もないので、緩み難そうです。気のせいかな。
 外部記憶装置からマイクロSDがなくなっていますが、最初は余り関係ないと思っていました。家ではMT-300N-V2をメディアサーバーにしていますが、外ではねえ。ところが後述する通り、このUSB端子に意外な使い方があったのです。
 以下、目についた処を書いておきます。

    ・ 左のように、全面のパイロットランプが判り難い。今までは複数のランプが点いていて、その点灯・点滅で示していたのが、今度は色の変化に換わっている。問題は、白と青の区別が明るい所で付き難いことです。これは写真だからというのもあるでしょうが、実際見難いんです。これが例えばAR750なら、「スイッチ入→左点灯→全点灯・点滅」で、つまりは左が電源の表示で後の二つがそれぞれ5GHzと2.4GHzの電波状態を示していました(MT300N-V2は2.4GHzしかないので、ランプ二つで表示)。それが今度は「スイッチ入→白点灯→青に変化→青点滅→青点滅→白点灯」です。問題はランプが全面の白い筋の所にあって、青になったとき単に暗くなっただけのように見える為、明るい場所では判別が難しくなることです。慣れてくれば何とかなりますが、最初は戸惑いました。
    ・ 起動時間は改善されていないというか、むしろ遅くなったのかなあ。時間を計って見るべきなのでしょうが、すみません、前のが壊れていて比べられないのです。もしかすると、上記のパイロットランプのせいで体感が変わっているのかも知れません。
    ・ これは非常に大きな進展ですが、前二機種では暗号化されていない公共無線LANのログイン画面に、しばしば行けないことがありました(下表の「前機種不可」とある場所)。何か、「div.cloud.wifi何とかかんとか」みたいな感じの表示が出て止まってしまうのです(うろ覚えですみません)。それが今回は、ちゃんと進めるようになりました(現在、7箇所確認)。路上Wi-fiとかに多いので、これなら使える場所がかなり広がります。
    ・ AR750で問題になったDFS問題ですが、試しに手持ちのルーターで5GHzのチャンネルを100にしてみたら、検索に引っ掛からなくなりました。多分、対応していないんだと思います。残念。ただ、AR750は検索には引っ掛けておいて「DFSで使えない」と出していたのを、今回は最初から見えなくしてしまったのは、むしろすっきりするかも知れません。
    ・ 以前は、バンドステアリング等で2.4GHzと5GHzが同じSSIDを使用している時にそれぞれ別表示していて選んだのですが、今度は「Mixed」と表示して自動切り替えにしてあります。これも評価出来る点だと思います。
    ・ 通信速度について、初めて体感しました。実は前のAR750を買った時、前述の通り、MT300N-V2をアクセスポイントモードで家に置きサーバーとして使っていたのですが、ソニーUBP-X800M2からflacのサラウンドファイルを再生しようとするとどうしても音が途切れます。これはハイレゾのファイルが巨大な為ですが、ネットからサラウンドの動画は見られますよね。それでふと思って今回の機種をメディアサーバー化してみたら、全く途切れません。この使い方だと有線LANが必要ですが、上述のように旧機種より転送速度が上がっている為だと思います。再生機にUSBメモリーを直接挿せば再生は出来るんですが、ファイルを編集する為にはいちいち抜かねばなりません。サーバー化しておけば、新しいファイルを送り込むのも簡単です。流石に余り大量のファイルは難しいでしょうが、一時間位のファイルなら充分実用的に送れます。問題は出掛ける時に外してルーターモードに切り替える必要があることですが、これはリセットボタンを4秒押せば出来ます。帰ってきたらアクセスポイントに戻す必要はあるにしても、私はそう頻繁に出掛けはしませんので何とかなります。メディアサーバー買うより安いし。尚、この機能は、外部インターネットに接続していなくても使えます。
    ・ この機種の性能と直接関係はありませんが、ちょっとした余録として、USBメモリーをウィンドウズパソコンに繋ぐと勝手に現れる「System Volume Information」対策に使えます。あれはもう、本当に皆さん苦労されているみたいで、オーディオのUSBソケットから再生する際にはとても鬱陶しく、消しても消しても復活します。いろいろ情報はあるんですがなかなか上手く行かず、かといってアンドロイドから消すと、今度は「Android」とか何とかが現れる。これの対策として、パソコンに繋いだメモリーで全ての作業が終了したら、こういったUSBメモリーソケットを持っているルーターに繋いで、ネットから消してしまえばいいんです。これでいらないフォルダが綺麗に消えます。かなり嬉しい。
    ・ 問題は消費電力が大きくなったことです。速さとかの為に必要なんでしょうが、路上でも使えるようになったので、優秀な電池を持ち歩かないと使えなくなります。現に一回、容量不足を起こしました。特急などのことをかんがみると、出来れば充電しながら使える電池を用意するといいかと思います。

 ということで、以下に各場所でどのように作動したかをご報告いたします。これは、漸次追加していくつもりです。
何とはなしにアイウエオ順に並んでおり、現在全が確認されています。また、速さはベンチマークテストではなく、体感です。同じ物でも、日によって変わり得るので。
→ 別ページ表示はこちらから
名称
GHz
可否
プロバイダー
暗号化
ログイン
速さ
確認日
備考

 こうして見ると、前二機種でログイン画面に行けなかったのは、メール認証が多いようです。で、とりあえずホテルや喫茶店で安全に使え、動画等も見られるのですが、一万円ちょっとはどうなんでしょうねえ。出掛けることと使える場所が多ければ(実際増えている訳だし)、それなりにいいと思います。

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