楽器に関する覚え書き

アカイ EWI5000――Akai EWI5000


 これ、管楽器にしていいのかな。発音原理は電子楽器なんだけど、まあデジタルホーンもこちらに分類したから、一応管楽器にしときます。そもそも鍵盤楽器や打楽器なんてのもユーザーインターフェイスの分類(だから、体鳴楽器なんて言い方もある)だし、スイッチを入れる所は紛れもなく息の力ではある。

 ということなのだが、買ったのはこれを書いている時点で4年前、報告せずに放っておいたもの。力が無くなったなあ。
 前述のデジタルホーンが壊れてしまい、修理も不能と言われたので購入した。メーカーサイトはこちらフルートよりも色々な音が出て、演奏も手軽である。電子楽器の利点である移調、残響リバーブなどの効果も掛けられる。アカイには他にもアナログモデリングのウィンドシンセがあるが、これはサンプリングで楽器の音を出せるので選んだ。
 一言で言って手軽である。運指は幾つか選べるのだが、リコーダー系にしてある。吹けば音は出るし、音域も広い。上写真のような無線受信機が付属しているので、ケーブルを取り回す必要もない。電子ピアノと繋いでグーグルホームでスイッチを入り切りするので、寝転がって操作出来る。
 ということで、かなり嵌りました。フルートの音が綺麗に出るので尺八代わりに純邦楽や唱歌、オーボエやイングリッシュホルンで「ハージェスト・リッジ」や「家路」まで演奏出来る。オーボエって、好きな楽器なんですよね。アルトサックスで「太陽にほえろ!」をやる場合、ヘ短調だから一見厄介そうだが、アルトサックスはE♭管なのでそれに合わせればニ短調になる。まあ、全てハ長調・イ短調にずらすことも出来てしまうのだがそこは拘り、別に拘らなくても良い。
 改めてメーカーサイトを見ると、ソロというのもあるらしい。私が5000を購入したにはカタログに無かったんじゃないかなあ。これだとアンプもいらないので更に手軽か。スペックを見てみると、あ、尺八があるのか。今の奴もMIDI出力があるからコンピューターに繋げば万能なんだけど、取り回しは悪くなる。難しいものであります。
 ところでこれ、USBでコンピューターとつないで音色を編集したりするソフトがあるのだが、解像度が800×600な上に、ディスクに書き込めないのである。したがって、新しいのを買ってもデータの移動が出来ないのだ。何か理由があるのだろうが、これは改良して欲しいと思う。

宇宙暦53年2月3日)


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